薬品輸送では、試薬、医薬品、治験薬、検査薬などの品質を保つために、慎重な取り扱いと徹底した輸送管理が必要です。
薬品の種類によっては、輸送中の温度を一定に保たなければいけません。
この記事では、薬品輸送で求められる品質管理の基準や、安心してお任せいただけるクライオセンドの薬品輸送サービスについて紹介します。
薬品輸送で重要な品質管理
薬品輸送とは、試薬、医薬品、治験薬、検査薬などを運ぶことです。
薬品の品質を維持したまま輸送するには、慎重な取り扱いと温度管理が求められます。
薬品の保管・輸送に適した温度は、薬の種類によって異なります。
輸送中の温度変化により、薬品の品質が著しく低下してしまうこともあるため、場合によっては、冷蔵・保冷車両を使用する必要もあるでしょう。
例えば2021年7月、ファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンの温度管理不足が原因で、「東京都でワクチンが大量廃棄された」というニュースが公表されました。
ファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンは、以下のいずれかの方法で保管・輸送しなければなりません。
- 冷蔵(2〜8℃)で3時間以内
- 冷凍(-15℃以下)で24時間以内
適切な温度よりも上昇してしまうと、一気に使用期限が短縮され、接種する前に期限切れとなってしまうのです。
また、薬品輸送においてもう1つ気をつけなければならないのが、輸送時の薬品そのものの品質の保持です。
これは、厚生労働省が定める「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」でも求められています。
輸送途中に「薬品を紛失した」「異物が混入した」といったトラブルが発生してしまうと、安全な薬品を目的地まで届けることができなくなってしまいます。
だからこそ、薬品輸送は、信頼できる専門業者に任せることが大切なのです。
クライオセンドの薬品輸送の特徴
薬品輸送には、徹底した品質管理と温度管理が求められます。
そのため、通常の輸送業者ではなく、薬品輸送の実績が豊富な専門業者に依頼するのがおすすめです。
クライオセンドには、国内外の医療機関や研究施設などへの薬品輸送を多数手がけてきた実績があります。
ここからは、クライオセンドの薬品輸送サービスの特徴を紹介していきます。
極低温輸送に対応
クライオセンドでは、薬品輸送に-196℃の液体窒素を充填した輸送専用容器、ドライシッパーを使用しております。
ドライシッパーは極低温輸送に対応できるため、以下のようなメディカル関連輸送にも対応可能です。
- 医薬品
- 受精卵
- 卵子
- 精子
- iPS細胞
- 特殊医療サンプル など
ドライシッパーは、-150度以下の極低温状態を1~2週間保つことができるため、万が一輸送中にトラブルがあっても、品質を落とすことなく保管できます。
専門スタッフによるハンドキャリー
5kg以上の重さがあるドライシッパーは、慣れたスタッフでなければ、途中で落としたり、ぶつけたりして破損させるリスクもあります。
クライオセンドでは、紛失などのトラブルを防ぐためにも、薬品は専門スタッフがハンドキャリーでお運びします。
ハンドキャリーとは、薬品をお預かりしてから最終目的地に到着するまで、専門スタッフが手荷物としてお運びするサービスです。
遠方への輸送時には、特別な手続きを済ませた上で、飛行機の機内へも手荷物として持ち込みます。
ハンドキャリーは、薬品だけでなく、凍結受精卵や凍結卵子など、生体試料の輸送にもおすすめです。
国際航空輸送も可能
クライオセンドの薬品輸送で使用しているドライシッパーは、国際航空輸送規則に準じた構造になっています。
そのため、極低温状態をキープしたまま、薬品を海外へ航空輸送することも可能です。
航空会社や空港に提出する書類も、専門スタッフが作成を代行するサービスもございますので、安心してお任せください。
世界各国の輸送会社と提携
クライオセンドは世界各国の輸送会社と提携しており、海外への薬品輸送の実績も豊富です。
提携先はいずれも信頼できる輸送会社であり、極低温状態をキープしたまま、薬品を目的地までお届けするコールドチェーン輸送にも対応しています。
徹底した輸送管理
クライオセンドでは、温度計に記録機能(データロガー)を備え付け、徹底した温度管理の下で薬品を輸送します。
また、輸送に関わる当事者と社内の担当部署が定期的に連絡を取り合うことで、万が一のトラブルや輸送遅延も迅速に解決できる体制を整えております。
GCP省令を遵守
薬品の中でも、治験薬の輸送の際には、GCP省令を遵守する必要があります。
GCP(Good Clinical Pracrice)省令とは、国が定めている治験ルールのことで、日本のみならず、欧米諸国など国際的にも認められています。
クライオセンドでは、GCP省令を遵守した品質管理を徹底することはもちろん、国や地域ごとの法律・規制の違いを理解した上で、適切な輸送方法を検討いたします。
日本国内はもちろん、海外への治験薬輸送も、安心してお任せください。
薬品輸送・極低温輸送はクライオセンドにご相談ください
薬品輸送には、徹底した品質管理と温度管理が求められます。
クライオセンドには、国内外で多数の薬品輸送を手がけてきた実績がございます。
ドライシッパーを使用した極低温輸送にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。