ドライシッパーとは、マイナス150度以下の極低温状態を保ったまま輸送ができる容器です。
CryoSend(クライオセンド)では、凍結胚や幹細胞、尿検体やDNAサンプルといった、バイオ医療関連物質の保管及び安全な輸送にご活用いただけるドライシッパーのレンタルサービスを提供しています。
ドライシッパーとは
ドライシッパーは、液体窒素を充填した輸送専用容器のことです。容器内をマイナス150度以下の極低温状態とすることで、凍結胚などの生体試料を安全かつ確実に輸送することができます。
CryoSendのドライシッパーは、最低でも1週間から2週間の期間、一定の温度を保ち、細胞品質低下や損傷のリスクを低減します。
ドライシッパーで輸送するメリット
ドライシッパーを用いた凍結胚輸送には、以下のようなメリットがあります。
徹底した低温管理
低温輸送というと、ドライアイスによる輸送をイメージされる方もいるでしょう。
しかし、ドライアイス輸送法は温度を安定させるのが難しいという欠点があります。
ドライシッパーなら、極低温状態を長期間キープすることができ、輸送中の温度を監視するための温度ロガーを装備することも可能です。
安全な輸送
ドライシッパーには、液体窒素を吸収できる液体窒素吸着剤が内蔵されています。
これにより、万が一転倒した場合にも窒素漏れの心配がなく、安全かつ確実な輸送を実現しています。
国際航空輸送も可能
ドライシッパーは、国際航空輸送規則に準じた構造になっているため、海外への航空輸送にも対応できます。
長期間温度をキープできるので、長時間のフライトも安心です。
ドライシッパーによる輸送方法
ドライシッパーによる輸送方法には、「コールドチェーン輸送」と「ハンドキャリー」の2種類があります。
それぞれの特徴や違いは以下の通りです。
コールドチェーン輸送
コールドチェーンとは、「低温物流体系」のことです。
徹底した温度管理によって、物流における全行程を低温状態で行います。
例えば、CryoSendでは、業界最高水準のドライシッパーを使用し、信頼できる世界各国の輸送会社と提携をすることで、凍結胚などの生体試料におけるコールドチェーン輸送を可能としています。
輸送プロセスはすべて当社が請け負うため、お客様がドライシッパーやドライアイスを購入する必要はなく、危険物輸送にかかる労力や費用負担もありません。
そのため、特に海外など遠方への生体試料輸送については、コールドチェーン輸送の活用をおすすめします。
ハンドキャリー
ハンドキャリーとは、専門のスタッフが集荷から最終目的地まで、ドライシッパーを手に持って大切に運ぶサービスのことです。
ドライシッパーには5kg以上の重さがあるため、自分で運ぶのは大変です。また、輸送中の損傷や紛失のリスクも伴うため、精神的にも大きな負担となるでしょう。
お客様からお預かりしたかけがえのない生体試料は、飛行機の機内へも手荷物として持ち込みます。また、輸送状況についてもお客様に絶え間なく最新情報をお届けしますので、ご安心ください。
CryoSendでは、これまでに凍結胚や凍結精子、幹細胞といった生体試料をハンドキャリーで輸送しています。
ドライシッパーはレンタルも可能
CryoSendでは、一貫した輸送サービスを提供しておりますが、法人のお客様がドライシッパーを必要とし、他の機材と一緒に輸送をしたいと希望するケースにおいては、ドライシッパーのみのレンタルも承っております。
ドライシッパーの輸送費用
ドライシッパーを購入する場合、1つあたり最大数百万円の費用がかかります。
また、ドライシッパーをレンタルする場合も、手配料やレンタル費用がかかるほか、容器に充填する液体窒素の費用もかかります。
その上、ドライシッパーを用いた輸送を専門業者に依頼する場合、輸送スタッフの人件費や交通費、距離によっては宿泊費といった経費がかかります。
ドライシッパーの輸送費用は業者によって異なるため、事前に見積もりを依頼して確認しましょう。