ドライシッパーとは、凍結胚や凍結卵子、精子などの生体試料の輸送に使用される専用の容器です。
容器内はマイナス150度以下の極低温状態を保たれており、凍結胚を安全に輸送することができます。
ただし、ドライシッパーは容器自体に5kg以上の重量があり、輸送方法に悩まれるケースが少なくありません。
また、自力で液体窒素を充填しなければならないので、そのやり方に戸惑う方も多いようです。
充填後の重量は約10キロにもなり、運ぶのもさらに大仕事になります。
そこで今回は、ドライシッパーの輸送方法や、液体窒素の充填方法について分かりやすく解説します。
ドライシッパーの仕組み
ドライシッパーの内部には吸着剤という特殊なスポンジが入っていて、そこに液体窒素を充填させることで、容器内をマイナス150度以下の温度に保つことが可能となります。
液体窒素は吸着剤にしっかり吸収されているため、容器が傾いたり倒れたりしても外に漏れる心配はありません。
国際航空輸送規則に准じた構造になっていて安全性も高いため、海外輸送も可能です。
ドライシッパーの輸送方法について
続いては、ドライシッパーの輸送方法について解説します。
具体的な輸送方法
ドライシッパーの輸送は、専門の輸送業者に依頼することをおすすめします。
液体窒素は、肌に直接かかると低温やけどを引き起こします。安全性が高い容器とはいえ、取り扱いには細心の注意が必要です。
業者に依頼をすれば、ドライシッパーの取り扱いのプロが安全に輸送をしてくれます。温度管理やセキュリティー管理も対応してくれるため、輸送途中のトラブルの心配も減ります。
CryoSend(クライオセンド)では、集荷からお届け、容器の返却まで対応が可能です。
もし、どうしても自力で運ぶ必要がある場合には、自家用車もしくはタクシー、徒歩での輸送が好ましいでしょう。
また、ドライシッパーは安全性の高い容器ですが、5kg以上の重量があり、液体窒素を充鎮しているため、公共交通機関への持ち込みが制限される場合があります。
電車やバス、船舶などでの輸送を検討されている場合は、交通機関の運営会社に事前に確認するようにしてください。
ドライシッパーの輸送は専門業者に依頼しよう
ドライシッパーは、凍結胚や卵子、精子などの生体試料の輸送に欠かせない専用容器です。
液体窒素を充填させて使用するため、初めての方は使用方法や輸送方法に戸惑うことが多いでしょう。
また、液体窒素の取り扱いには細心の注意が必要であり、ドライシッパーの輸送に関しても、徹底した温度管理はもちろん、迅速かつ確実な方法で生体試料の損失リスクを低減しなければなりません。
ドライシッパーの輸送は専門業者に依頼するのが安心です。
CryoSendでは業界最高水準の性能を誇るドライシッパーを使用した、
凍結胚・精子・卵子等の輸送サービスを提供しています。
サービスの詳しい内容や料金につきましては、CryoSendまでお気軽にお問い合わせください。