国内では行うことができない卵子提供や代理出産といった生殖医療を受けるには、凍結胚や凍結精子などの生体試料を海外に輸送する必要があります。
大切な生体試料を安全に輸送するために用いられるのが、ハンドキャリーサービスです。
そこで今回は、海外への生体試料輸送に用いられるハンドキャリーについて、サービスの詳細や利用するメリットについて分かりやすく解説します。
ハンドキャリーとは
ハンドキャリーとは、物品を手荷物扱いで運ぶことを指す言葉です。
国内から海外、海外から国内へは飛行機を利用するのが一般的です。
ハンドキャリーは、迅速かつ確実で効率的なドアtoドアでの輸送が可能なため、凍結胚などの生体試料輸送に適しています。
また、製造業では不足した部品や材料、工具などをハンドキャリーで運ぶこともあるようです。
海外輸送にハンドキャリーを利用するメリット
ハンドキャリーによる海外輸送には、以下のようなメリットがあります。
最適な輸送方法を提案してもらえる
海外輸送の場合、輸送先の国によって利用可能な航空会社や通関状況、貨物制限などが異なります。
そのため、輸送先の国に合わせて最適な輸送方法を選択することが重要です。
ハンドキャリーサービスを利用すれば、凍結胚などの輸送実績が豊富な専門業者から、最適な輸送方法を提案してもらうことができます。
プロの業者がさまざまなアプローチで検討するため、大切な凍結胚の海外輸送も安心して任せられるでしょう。
通関手続きを任せられる
海外輸送をする際は、通関手続きが必要です。
必要書類を不備なく準備したうえで、スムーズに手続きを進めなければ、到着に遅れが生じてしまうため注意が必要です。
ハンドキャリーサービスの専門業者に依頼すれば、通関書類作成から空港セキュリティー対応まで、すべて任せることが可能です。
面倒な書類の作成、税関とのやり取りに時間を取られる心配もなく、差し止めに合うなどのリスクを最小限に抑えた海外輸送ができるでしょう。
安全かつ確実に輸送できる
凍結胚などの生体試料は、ドライシッパーと呼ばれる専用容器を用いて極低温状態を維持し、徹底した温度管理の下で運ぶ必要があります。
航空会社ではハンドキャリーの荷物が最優先として取り扱われますが、自分で運ぶ場合、機内での取り扱い方によっては破損させてしまうリスクがないとは言い切れません。
ハンドキャリーサービスを利用すれば、適切な温度管理のもと、海外輸送に慣れたプロのスタッフの手によって、安全かつ確実に届けることができます。
海外へのハンドキャリーは自分でもできる?
「手荷物として運ぶだけなら、自分でできるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
確かに、ただ手荷物を運ぶだけであれば、ハンドキャリーの専門業者を利用する必要はないでしょう。
しかし、凍結胚などの輸送に用いるドライシッパーは、容器本体だけで5kg以上の重さがあり、慣れていない方が手に持って運ぶのはとても大変です。
移動中の温度管理を徹底しなければならず、移動中の破損や紛失といったリスクを伴うため、精神的にも大きな負担となるでしょう。また、航空会社や税関では書類申請などの手続きが非常に煩雑です。
海外へのハンドキャリーには遵守すべき法律や規制があり、それらをすべて調べて不備なく手続きを行うとなると、かなりの手間と時間がかかります。
不備があると輸送を止められてしまうため、確実な輸送という点でもノウハウを持っている専門業者に依頼したほうが安心できるでしょう。
海外へのハンドキャリーは専門業者に依頼しよう
凍結胚や凍結精子などの生体試料の輸送には、安心かつ確実なハンドキャリーサービスの利用をおすすめします。
ただし、自力での輸送は困難なため、経験豊富な専門業者に依頼するのがおすすめです。
CryoSend(クライオセンド)では、徹底した温度管理で、創業以来無事故を誇る安心のハンドキャリーサービスを提供しています。
国内外のクリニックへ、2,500件を超える凍結胚・卵子・精子等の輸送実績があります。
約2週間に渡ってマイナス150度以下の極低温状態をキープできる業界最高水準のドライシッパーを用いて、経験豊富なスタッフが丁寧に輸送をするため、安心してご利用ください。
もちろん、お客様のご要望や輸送先の国に合わせて最適な方法を提案させていただきます。
「海外への輸送は初めてで、分からないことが多い」「ハンドキャリーサービスを利用するかどうか迷っている」という方も、まずはCryoSendまでお気軽にご相談ください。